多言語対応目録演習の実際と課題

福田博同(跡見学園女子大学助教授 司書課程担当)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/artnavi/


一 はじめに

跡見学園女子大学では二〇〇〇年四月から司書課程の授業で多言語対応の目録演習を実施している。これは、日本の総合目録の事実上の標準である国立情報学研究所=NII(旧学術情報センター=NACSIS)の目録システム(NACSIS-CAT)が二〇〇〇年一月にUCSに対応してサービス開始し(注1)、図書館員を養成する課程ではUnicode対応の授業やUnicode外の文字を扱うことも今後の主流になると判断したことによる。
NACSIS-CATとは一九八四年十二月に東京工業大学と接続して以来、一九八五年四月にサービスを開始した全国の大学図書館等の共同入力方式による図書・雑誌の目録システムである。文部省が一九四七年から作成している『学術雑誌総合目録』をデータベース化し一九八八年に目録システムに加え、一九九七年三月からはインターネット対応のWebCatとして図書・雑誌所在検索サービスを行っている。二〇〇一年六月現在、約一六〇〇の大学図書館等が参加し、書誌データは五八一万件、所蔵データは五四〇九万件であると報告されている(注2)。
NACSIS-CATの仕組みは大略以下のとおりである。NACSIS書誌ファイルにデータがあれば参加館の所蔵データを追加する。書誌ファイルになければ、米国議会図書館作成のLC-MARCや国会図書館作成のJAPAN-MARCなどの参照ファイルを検索し、あれば、NACSIS書誌ファイルに追加・修正し、所蔵データを追加する。参照ファイルになければ、オリジナルに書誌データを作成し、所蔵データを追加する。参加館へは書誌データのダウンロードにより、貸出・返却や予約システムを含む図書館システムを組むことができる(注3)。
一方、JAPAN-MARCを作成している国会図書館では遡及入力を含め明治期以降のデータが蓄積され、二〇〇〇年四月からWeb-OPACを公開した(注4)。二〇〇一年四月現在、一九四八年以降の和書二〇〇万件と一九八六年以降の洋書二十万件が公開され、県立図書館を中心に三四館の独自データも追加されている。こちらは現時点ではUCS化されていなが、日本最大規模の書誌ユーティリティである国立情報学研究所のUCS化はJAPAN-MARCにも影響を与えると思われる。
また、個人ベースでも、近い将来、マイクロソフト社がIE(注5)などでShift-JIS(注6)でなくUCSをデフォルトにし、美しいデザインのフォントを公開した場合、サイトのUCS化は急速に増加すると予想され、司書・司書教諭にはそれらの実践的な知識も必要である。
司書、司書教諭の情報活用能力強化については、一九九八年一〇月二七日付け生涯学習審議会社会教育分科審議会計画部会図書館専門委員会の答申に「司書の情報活用能力育成については、司書有資格者を養成する現行の司書講習において、「情報サービス概説」「情報検索演習」(必修)、「情報機器論」(選択)といった科目が履修されている。また、現職の司書を対象とした現行の研修においては、情報化に対応したプログラムが考慮されることが望ましい。」(注7)とあり、これらの状況を踏まえ今後、多言語対応の目録演習授業が増加することが望まれる。

二 多言語対応目録演習の概要

Web上での多言語対応目録システムの概要についてはNACSIS-CATのサイト(注8)を参照されたいが、大学等の授業では、NACSIS-CATに準拠したPCによる独自システム「BIBLAS」を大阪市立大学の北克一助教授が開発し、フロッピー付き教科書『資料組織演習』(注9)で実践され、また、同志社大学文学部の大城研究室ではデータベースソフトAccessによる「図書館演習I」で目録検索システム作成を実施している例が挙げられる。(注10)
筆者の目録演習はWebサイト「電脳図書館学シリーズ」内で資料組織概説と演習を行い(学内および特定者公開)、「今昔文字鏡目録演習」を別途用意し、これは一般に公開している(注11)。教材は大学のインターネットサーバに置き、対応するマルチメディア教室の環境は一つの教室で四〇名を限度とし、WindowsNTサーバにPC-SEMI(NEC)(注12)で教師と生徒のコミュニケーションをとり、クライアント側はWindows95、日本語IMEにはWindow IMEとATOK9(注13)、外字は今昔文字鏡(注14)、エディタではWZ(注15)と多言語対応エディタAprotool TM Editor (注16)、オフィスソフトではOffice2000(注17)、Webアニメーション用にMacromedia Flash 4(注18)をインストールし、学生全員にWebメール(Active-Mail(注19)を導入し、CD-ROM情報検索演習(注20)、百科事典のMicrosoft Encarta 98(注21)を各四〇台用意し、多数の大学で実施している「情報処理基礎」、「情報処理応用」だけでなく、司書課程での授業にも対応できるようにしている。
資料組織演習Iは二年次以降の後期に1単位を開講し、一年次の「情報処理基礎」を受け、二年次前期に資料組織概説Iを受講した学生を前提としている。「資料組織概説I」では、「目録を考える」、「目録の歴史」「目録の目的」、「日本目録規則」、「資料の組織化」、「記述目録法と主題目録法」、「図書館目録の種類」、「検索項目から見た目録概説」、「目録構築の課題」、「ネットワーク目録の実際」、「オンラインによる共同目録」、「ネットワーク目録と国際標準書誌記述」、「NACSIS-CATとJAPAN-MARCの違い」、「記述と目録規則」、「書誌構造」、「ISBD区切り記号」などのネットワーク目録の実際を受講する。
教材はインターネットマルチメディアプレゼンテーションで行い、学生はプロジェクターで映し出された項目の重要事項を筆記することで理解する(あるいは、理解するであろう)。
「資料組織演習I」では、「演習の目的」、「NACSIS-CATの仕組みの理解」、「PC操作とインターネット接続方法」、「筆記用具としてのExcel 実習」、「筆記用具としてのUnicode対応IMEと今昔文字鏡利用」、「電子メール利用法」などを実習しながら、実習用図書を目録規則に則りExcelにデータを入力していく。
最後にExcelのふりがな関数を利用したデータの並び替え、Webcat検索方法(注22)を実習させる。検索方法を伝授する故に、課題レポートはNACSIS-CATにない資料を選んでいる。
半期十五回でタイピング、電子メール、漢字変換、今昔文字鏡、Excelを覚えながら、実際に多くの書物の目録を取る訳で、学生にはかなりハードな演習であるが、規則をWebで見ながらグループで相談しながら実習することで、PC操作を忘れた学生も八回目の演習頃には熟練者に追いつくようになる。
教員一名で四〇名の学生に対応するので、質問があれば質問した学生に教え、その学生がすぐグループへ教えることで、本人も覚えるようにさせている。

三 文字コードの扱い

図書館情報学においては、かって筆写、出版された書物およびCD-ROM等の電子資料やネットワーク上の電子情報すべてを扱う関係上、様々な書体を解読し、原則としてそのまま表記する必要がある。例えば和漢書では、甲骨文、金文、真行草隷篆の五体、変体仮名、かな連綿体、合字、国字、簡体字、ハングル、梵字などを扱う。また、洋書では英語以外にドイツ語、フランス語、ロシア語などJISに規定されていない文字をWeb上で表現する必要がある。日本目録規則一九八七年版改訂版 (注23)のタイトルと責任表示の記録の方法(1.1.1.2)では、「原則として、所定の情報源に表示されているままに記録する」とあり、UnicodeやUnicodeにも無い文字の処理が浮上する。
転記の原則やHTML4やXMLのUCS化などの理由により、NACSIS-CATもUCS化した訳だが、外字の扱いは、大漢和や広漢和の検字番号を◆内に入力し、それにも無い文字は◆◆とし画像を送る方式をとっていた。二〇〇〇年一月の新CAT/ILLシステムに移行した訳だが、移行に際して、UCS一括変換二〇〇四二件中UCS未対応レコード一三六〇件は大漢和番号のまま残した、とオンラインシステムニュースレターNo.70で報じている(注24)。今後、古典籍や漢籍の入力が増加したとしても書誌データ全体から言えば多い数字になるとは思えないが、目録の原則は「固有の標題」をそのまま転記し特定することであり、その意味でもUCS未対応の文字には今昔文字鏡番号を付与することが望まれる。
世界の図書館の総合目録がWebブラウザで表現される方向に動きつつあり、その意味でもWebブラウザでの表現能力は重要となる。
Webブラウザでの文字コードは標準ではUnixで使われるEUC(注25)や電子メールで標準のJIS(ISO2022-JP(注26)であったが、IEの普及で、Shift-JISのサイトが増加し、特にIEは、メタタグに文字コードを指定していないEUCやISO2022-JPのサイトをShift-JISに戻すため、文字化けを起こす事例が生じている。
UCSサイトは徐々に増えつつあるが、一般的でないため、文字コードセットの変更や利用方法を知らせるページが必要である。
「今昔文字鏡目録演習」の授業では、千田大介氏の「中文電脳」サイト(注27)で多言語文字インストール方法を教え、Unicodeによる文字化けを起こして別ウィンドウで文字設定変更を教えた後、Unicode (UTF-8) 画面に切り替え、今昔文字鏡のさまざまな漢字検索法(注28)、筆者の部首よみ辞典利用法(注29)、Excel書誌データへの貼付、Aprotool TM Editor利用法、Excelの表形式からEditorへのhtml 文書作成法を教えている。

四 対応フォントのデザイン

Unicode完全対応のフォントについては、Microsoft社からArial Unicode MS((約四万文字)が無償で公開されている(注30)。Arial Unicode MS以外にも、Unicode対応フォントではDynaLabのUnicodeフォント(注31)やユニシスのUnicodeフォント(注32)などが市販され、徐々にUnicode環境が増えつつある。 Unicode外文字を含む大規模文字セットには、「今昔文字鏡」(約九万字)(注33)、e漢字(約六万字)(注34)、東大のGT明朝(約六四〇〇〇字)(注35)、GT明朝をも加えた「超漢字」(重複して約十三万字)(注36)などがあり、Web上で多言語を利用する環境が徐々に整いつつある。
これら数万文字のフォントを作成し、かつ、ほとんど無償で提供している各機関には感謝してもしきれない。しかし、厳しく美的観点からフォントデザインを眺めると、活版印刷や電算写植の品質には及ばない。JIS外文字は画数が多いこともあり、二十八級程度ないと老眼には厳しい。
岩田明朝やモトヤ明朝の印圧美のある活版印刷が石井細明朝体の写植に座を明け渡した理由はスピーディな仕上げによる経済性が最も大きいが、「印刷文化」としての美しいフォントデザインにもある(注37)。その後、電算写植が主流となり、DTPへ移行しつつある現在であるが、DTPの雄Adobe社が望んでいた「石井明朝」は社是により提供されず、「モリサワ」のフォントがPSフォントのもととなり、DTPの主流となった(注38)。「石井明朝」は洗練された美しさで活字を追いやったが、その意味では、完全Unicode対応のフォントが、デザイナーの審美眼に耐えられる美しさを持たない場合、大衆レベルでのUCS化は難しいであろう。
Shift-JISからUCSへ移行しつつある現時点でのPC環境では、例えば「今昔文字鏡」を扱うには、JIS外文字やUnicode外文字だけを「今昔文字鏡」で表現する、いわゆる一つの文書にMS明朝と「今昔文字鏡フォント」、あるいはArial Unicode MSと「今昔文字鏡フォント」が混在せざるを得ない状況である。異なったデザインの字体が共存することは、デザイン的に耐えられない状態であり、現状は「すべての文字を
Webで表現できることで満足している状態」とも言える。
従ってWeb DTP(注39)が「文化」として成り立つためには、例えばAdobeのPSフォントの美しさで「今昔文字鏡」のみならず「超漢字」に含まれるすべての文字がデザインされる必要があると言えよう。
また、全Unicode対応のTrue Type フォントを作成するにはシェアウェアのTTEditがあり(注40)、Unicodeのみならず全文字を作成する勇気あるタイプフェイスデザイナーが出現することが望まれる。

五 多言語対応の検索システム

美しいタイプフェイスデザインについては今後を待つ以外にないが、Web上で多言語を検索し、かつ、表現できることは図書館情報学においては重要である。インターネット全体が電子図書館とも称されるが、図書館の本来的機能は、人類の知的遺産を収集し、無料で利用させ、後世に残すことであり、そのために目録を作成し、検索システムを用意し、求める文献を利用者へ提供する図書館間相互利用システムを用意している。
NIIでは約五八〇万件の書誌データに加え、追加・修正・削除を含め日々約三〇〇〇件の書誌データの変化がある。検索のために日々インデックス化されている計算になる。NIIのUCS化を担当した宮澤彰教授は今回のJIS X0221への移行作業に五年以上を費やしたと報告しているが(注41)、さらにNIIでは「漢字統合インデックス」を若山安徳氏の協力で作成した、とも報告している。基本字、異体字、簡体字などの互換漢字か否かの特定のためのテーブルである(注42)。NIIのUCS化に伴ったローカルな図書館システムの変更作業については、福岡大学図書館の工藤邦彦氏が「目録データベースから見た漢字」に詳しく報告されているが(注43)、概略の作業は以下のとおりである。
該当拡張漢字を今昔文字鏡と日本工業標準調査会議審議『国際符号化文字集合(UCS)第1部体系及び基本多言語面』(注44)で調査し、UCS番号と大漢和辞典検字番号を各リスト化し変換テーブルで変換。二〇〇〇年八月現在でローカル処理用のUCS対応検索エンジン開発目処がなく、該当文字は「e漢字」で画像表示を決定。e漢字フォントをダウンロードし、Perlでe漢字ファイルを参照し、サーバ内にe漢字GIFイメージを作成し出力。OPACではNIIの「漢字統合インデックス」を利用し、該当漢字の翻字テーブルを作成し、検索する。
図書館システムでは、上記のような方式で検索システムを組むようになるが、一方、Web検索エンジンでのUCS対応については、海外ではAltavistaが内部処理にUnicodeを使用しているのが知られるが、高橋誠氏は「Windows 98/2000上でのUTF-8のページの作り方」でgoo、Lycos、googleなどが対応すると報告し(注45)、大多数はこれからの状況である。
個人のパソコンレベルで導入できる横断検索には、WZ Grep(注46)、Qgrep(注47)や、Linux上のnamazu(注48)などがあるが、現時点ではUnicodeのgrep検索はできない。Unicode対応EditorのAprotool TM EditorやAkira(注49)は個人レベルでUnicodeの横断検索ができるが、Webで個人検索エンジンを作成できるnamazuなどがUCS対応になると、さらにUCSサイトが増えるであろう。

六 多言語対応目録演習の課題

Web環境のUCS化が徐々に進みつつある現時点での目録演習においては、将来を見据えつつ「日本目録規則」や「AACR-II」(注50)による目録を作成できる人材を育成することが主眼となる。前述したように、NACSIS-CATとJAPAN-MARCの違い、書誌階層や細かい目録規則の理解に加え、パソコン初心者にとっては複雑な文字コード処理とExcelによるデータベース思考を身につけさせるため、電子メールでキーボード操作を興味深くさせるとか、JavaScriptによるクイズを取り入れるなどの工夫が必要で、実践している。
パソコン操作は従来のカード目録作成だけの演習に比べ、学生の興味は強い。また、司書課程受講者は国文学科の学生が多く、今昔文字鏡の扱いをも収得し、卒論作成の役に立つので好評である。それはさておき、前述した「美しいフォント」、「検索システム」以外の多言語対応目録演習の課題を以下に列記する。

1. 標準化変更のサイクル

一九八九年にCERNがWWWを開発、一九九四年一〇月に発足したW3Cでその進歩にあわせてHTMLの規格を次々と勧告しているが、一九九九年十二月のHTML4.01と二〇〇一年六月のXHTML 1.1が現時点の規格である。この間、WebをTVのように見たい利用者やWebデザイナーの望む機能拡張はNNとIEのブラウザ機能競争を引き起こし、HTML3.2規格へ盛り込まれた。一方、Web外情報処理との連携に強いXMLへの移行を目指してHTML4をXMLで大系化したXHTML1.1が勧告され、今後、その方向へ以降するが、将来的にも規格はどんどんかわるであろう。(注51)
筆者は一九九六年十一月にWebDTPを構築しだしてから六年、HTML1.x-4.xで記入したページとXHTML1.0で記入したページや、メタタグを記入していない初期のHTMLや、ISO2022-JP、Shift-JIS、EUC、UTF8と様々なコードで記入たページと規格変更のたびに、より軽く、より楽しいページ作成を実験し、Web文書全体の再統一をいつ行おうか迷っている。世の風潮がもう少しUCS化に対応する時点で全ページの更新を行おうとは考えるが、その時点を模索している段階である。
また、真にアクセスビリティを考える場合、対話型で、手話付き、音声付き、理解しやすい用語を使用したWeb放送が最も望ましいHTMLコンテンツと思われる。
その意味では文科系にとっては、複雑なXMLを勉強するよりは、使いやすいReal EncorderやShockwave Flash、PDF、FlashPix、MP3などを駆使できる学生を育てる方が現実的である。
いづれにせよ、規格変更サイクルが短い場合、コンテンツ制作者を悩まし、また、宮澤彰教授が「書誌情報データベースから見た文字コード」(注52)で「NACSIS-CATはJIS X 0201, JIS X 0208からJIS X 0221への移行作業に、、、五年以上を費やした・・・文字コードは、なるべく長期間安定していることが望ましい・・・後略」と述べているように、書誌ユーティリティにとっては莫大な費用と作業を要するので、今後数年かけて世界全体がUnicodeに対応したとしても、近い将来、今昔文字鏡番号を含めてUnicode外文字の世界標準化が決定するであろう、その時期に再度変更を余儀なくされる。

2.今昔文字鏡の価格

コンピュータで人文学コンテンツ発信に多大の福音をもたらし、八万文字のフォントの開発や、さまざまな検索方法などを鑑みると今昔文字鏡の定価については個人的には納得できる金額であるが、教育の現場としては導入しづらく、学生に購入の義務化はできない。もちろんWeb上で無料のフォント利用はできる。しかし、自国の古典を中等教育で理解できる素養を付けさせるためには、学校教育で「今昔文字鏡」の多様な漢字検索を利用させる方が良い。その場合、多くの小・中・高校で利用できる低価格なスクールパックが必要であろう。

3.教材の著作権と「ネットワークの著作権教育」

著作権法第三十二条「引用」で公正な慣行に合致する引用ができ、また、第三十五条「学校その他教育機関における複製」として、「・・・その授業の過程における使用に供することを目的とする場合には、必要と認められる限度において、公表された著作物を複製することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。」にある範囲で複製できる。しかし、Web上の教材データ公開の著作権、ネットワーク上データ利用のガイドライン、あるいは学生作成ページの著作権など、Webで教育する場合、さまざまな著作権法上の問題がおきるが、別稿に譲る。

4.目録用工具書の作成

Web目録授業のサイトに関しては、第一に見るべきは国立情報学研究所の「NACSIS-CAT」サイトである(注53)。例えば「目録システムコーディングマニュアル」や、「多言語対応に関するホームページ」に「中国語資料の取扱い(案)」や「韓国・朝鮮語資料の取扱い(案)」、「中国図書館図書分類表」など有益な情報が発信され、今後、多言語目録関連資料の取扱いなど、さまざまな関連情報が公開されるであろう(現在、「古籍の取扱いに関する小委員会」で和古典籍に関する案を検討中)。
NACSIS-CATサイト以外にも、文字鏡研究会や漢字文献情報処理研究会を中心とした『電脳中国学』(注54)、『電脳国文学』(注55)に取り上げられたサイトで様々な工具書が作成されているが、拙稿『漢籍目録とインターネット文書表現法』(注56)に指摘した工具書類を整理し、電子文献になっていないものについてを組織的に電子化する必要がある。

(以上)


(1)UCS(Universal multiple-octet coded Character Set) = 国際符号化文字集合と訳す。W3CはHTML4仕様でUnicodeを取り入れたUCSを基 本とし、NIIでも対応した訳だが、詳細はURL:http://www.nii.ac.jp/の「新CAT/ILLサービス」を参照されたい。

(2)WebcatのURL = http://webcat.nii.ac.jp/webcat.html

(3)NACSIS-CAT詳細説明のURL =http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/KENSAKU4/mokuji.html

(4)Web-OPACのURL = http://www.ndl.go.jp/

(5)IE (Internet Explorer) = マイクロソフト社のブラウザ。詳細説明は同社のURL: http://www.microsoft.com/japan/

(6)Shift-JISの解説 = パソコンにおける日本語処理 : 文字コードハンドブック / 川俣晶著.-- 東京 : 技術評論社, 1999.6に詳しい

(7)生涯学習審議会図書館専門委員会答申のURL = http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/hokoku981027.htmの図書館専門委員会報告を参照のこと

(8)NACSIS-CATのURL = http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/welcome.html

(9)文献1= 資料組織演習 : 書誌ユーティリティ、コンピュータ目録 / 北克一著.-- 東京 : M.B.A., 1998.-- 194 p, 16cm + 1 FD.

(10)大城研究室のURL = http://www1.doshisha.ac.jp/~zoshiro/index.html

(11)今昔文字鏡目録教室のURL = http://www.atomi.ac.jp/ir/kanseki/

(12)PC-SEMI = http://www.nec.co.jp/

(13)ATOKのURL = http://www.justsystem.co.jp/

(14)文字鏡研究会のURL = http://www.mojikyo.org/

(15)WZのURL = http://www.villagecenter.co.jp/

(16)Aprotool TM EditorのURL = http://www.ceres.dti.ne.jp/~maedera/indexj.htm

(17)Office200のURL = http://www.microsoft.com/japan/office/

(18)Macromedia FlashのURL = http://www.macromedia.com/jp/

(19)Active-MailのURL = http://www.transware.co.jp/active/index-main.html

(20)文献2= 報検索の演習 : CD-ROM版 / 情報科学技術協会編 CD-ROM版.--東京 : 日外アソシエーツ, 1997

(21)Microsoft EncartaのURL = http://www.microsoft.com/japan/

(22)Webcat検索方法のURL = http://webcat.nii.ac.jp/help.html

(23)文献3= 日本目録規則 / 日本図書館協会目録委員会編. -- 1987年版. --東京 : 日本図書館協会, 1987.9

(24)オンラインシステムニュースレターのURL = http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/PUB/nl/nl.cont.html

(25)加藤泰孝氏のHTMLのコーディングチェックサイトにEUC情報 = http://www.asahi-net.or.jp/~bd9y-ktu/#top

(26)ISO2022-JP = http://www.nic.ad.jp/

(27)千田大介氏の「中文電脳」サイト = http://www.jan.sakura.ne.jp/~wagang/

(28)今昔文字鏡のさまざまな漢字検索法 =http://www.mojikyo.gr.jp/konjaku/gid_src.htm

(29)筆者の部首よみ辞典利用法のURL = http://www.atomi.ac.jp/~hiroatsu/ir/ref/bushu.htm

(30)千田大介氏のArial Unicode MSのインストール方法 = http://www.jan.sakura.ne.jp/~wagang/pc/faq/index2.html

(31)DynaLabのUnicodeフォントのURL = http://www.dynalab.co.jp/

(32)ユニシスのUnicodeフォントのURL = http://www.unisys.co.jp/

(33)『パソコン悠悠漢字術』の今昔文字鏡徹底活用のURL = http://x.jepa.or.jp/jepax/samples/ykanji/ykanji-sample.html

(34)e漢字のURL = http://nohara.u-shimane.ac.jp/ekanji/

(35)東大GT明朝のURL = http://www.l.u-tokyo.ac.jp/GT/

(36)超漢字のURL = http://www2.tron.org/

(37)文献4=『基本・本づくり : 編集制作の技術と出版の数学 / 鈴木敏夫』-- 改訂版-- 東京: 印刷学会出版部.-- p.436-443を参照されたい。 また、コム・クエスト社の「タイプフェイスデザイン探訪」(URL: http://www.comquest.co.jp/index.html)には、活版印刷から写植、DTP までの書体見本が解説とともにあり、実見されたい。

(38)「Illustratorのつぼ」サイトのColumnsの石井明朝とモリサワの関係のURL= http://www.ht-net21.ne.jp/~adphic/

(39)WebDTP = Desk Top PublishingはPCでの卓上電子出版ではQualkexpressが著名であるが、Web環境でのDTPはSGML、XMLやAdpbe のPDFが浮上してくる。

(40)TTEdit = http://www.interq.or.jp/www1/anzawa/

(41)宮澤報告のURL = http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/INFO/newcat/sympo-94.html

(42)漢字統合インデックスのURL = http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/INFO/newcat/kanji/kui_about.html

(43)文献5= 工藤邦彦著「目録データベースから見た漢字」(『図書館学』No.78.-- 2001.3 o,9-13所収)

(44)日本工業標準調査会のURL = http://www.jisc.org/

(45)高橋誠氏「Windows 98/2000上でのUTF-8のページの作り方」のURL = http://homepage1.nifty.com/hobbit/html/index.html

(46)WZ Grep 改変版のURL = http://www2h.biglobe.ne.jp/~ishida/wzmacro/wzgrepv2.htm

(47)QgrepのURL = http://www2k.biglobe.ne.jp/~araken/

(48)namazuのURL = http://www.namazu.org/

(49)綾の明氏のURL = http://www.tg.rim.or.jp/~khf07113/

(50)文献6= 英米目録規則 / 米国図書館協会 [ほか制定] ; Michael Gorman, Paul W. Winkler共編 ; 丸山昭二郎 ほか訳--第2版-- 東京: 日本図書館協会・1982.7

(51)神崎正英氏のXHTMの解説のURL = http://kanzaki.com/

(52) 文献7=宮澤彰著「書誌情報データベースから見た文字コード」(『インターネット時代の文字コード: bit別冊』共立出版, 2001.4, p.192)

(53)NACSIS-CAT/ILLのURL = http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/INFO/cat-user.html

(54)文献8= 電脳中国学 : インターネットで広がる漢字の世界 / 漢字文献情報処理研究会編.-- 東京 : 好文出版, 1998.11

(55)文献9= 電脳国文学 : インターネットで広がる古典の世界 / 漢字文献情報処理研究会編.-- 東京 : 好文出版, 2000.10

(56)文献10=「漢籍目録とインターネット文書表現法」(『漢籍 整理と研究 No.9』漢籍研究会,汲古書院,2000所収)


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