Essay XII
報告:海外における漢字能力検定試験について
矢森 義英
文部省認定「漢字能力検定試験」は、財団法人日本漢字能力検定協会が実施する技能検定です。
20数年前より任意団体として実施していましたが、平成4年(1992年)に文部省認定の検定となってからは、受験者も年々増加し、昨1997年度の志願者数は105万人を超えるいきおいとなりました。
受験者のほとんどが日本国内での受験ですが、一部では海外でも会場を設置、受験可能となっています。
公開会場(一般会場のこと)は、現在、ドイツ(デュッセルドルフ)をはじめアメリカ(ロサンゼルス近郊・ニューヨーク近郊・ニュージャージー・サンフランシスコ近郊)、カナダ(バンクーバー・トロント)、台湾(台南)、香港、タイ(バンコク)、フランス(パリ)、オランダ(アムステルダム)、オーストラリア(シドニ一)に設置されています。
また、準会場の試験(学校や企業などでの団体受験のこと)は、上記の各国およびブラジル、チリ、アルゼンチン、韓国、シンガポール、マレーシア、中国、フィリピン、イギリス、スペイン、アイルランド、イタリア、ニュージーランドなどで実施しています。
受験者層としては、現在海外に居住しているが将来は日本に帰国する予定の方々(いわゆる帰国子女)ももちろんいらっしゃいますが、永住目的で日本語の学習のために漢字を学ぶ人、大学などの日本語コースに所属していて日本語をもっと覚えたいと漢字の学習をする外国人の方々もおり、子供が受験するので私も一緒にというご両親、生徒に負けてはいられないと張り切る先生方など、実にさまざまです。
日本語の学習において、漢字学習は不可欠です。
一般的に人間の論理的思考は母国語によると言われていますが、海外ではその成長が最も必要な時期にその環境が整っていないのが現状です。
日本人であれば、また日本語を使用する者であれば、漢字は毎日かつ一生使うものです。当協会の「漢検」は、易しい級から難しい級へ人間(特に子供達)の向上心と競争心を刺激できます。
また、単なる漢字の読み書きでなく、漢字の総合力を試すので日本語そのものの学習となるのです。
受験地や実施方法などの詳細は当協会海外事業部にファックス(+81−75−352−8310)でお問い合わせください。